2019秋からNHKで放送された連続テレビ小説/朝ドラ「スカーレット」が最終回となりました。
この、「スカーレット」の主人公の実在モデルとなったのが、陶芸家の神山清子さんです。
なぜ、陶芸家の神山清子さんが、このドラマのモデルになったのか気になりませんか?
この記事では、神山清子さんのプロフィールや陶芸家としての活動/工房ともうひとつの大きな活動について書いていきます。
目次
神山清子さんのプロフィールと活動は
神山清子さんのプロフィールですが、読み方が「こうやま きよこ」と読みます。
ずっと「かみやま」と読んでいましたが、「こうやま」です。
ちなみに旧制は「金場清子」さんといいます。
1936年8月2日生まれの、83歳。
長崎県出身の陶芸家です。
神山清子さんは現在、陶器の里で知られる滋賀県甲賀市信楽町で住まわれています。
信楽町で窯を作ったのが、神山清子さんが34歳の時で、「自然釉」と呼ばれる製法で古信楽焼を再現することに取り組んで、見事に復活させました。
女性陶芸家の草分けとして、キャリア70年以上の神山清子さんは活躍されています。
神山清子さんは、陶芸家としての一面を持ちつつ、日本になかった骨髄バンクの設立に向けて活動するなど、激動の半生を送られています。
神山清子さんの陶房(工房)は
神山清子さんの陶房(工房)は、寸越窯といいます。
住所は、滋賀県甲賀市信楽町勅旨2202で、陶芸の森入口20mいった右側にあります。
電話番号 0748-83-0259
営業時間 10:00~17:00
訪れた方の声では、神山清子さん気さくなかたみたいですね。
信楽、神山清子さんの寸越窯行きました。神山先生、窯の前にちょこんと座っておられてとても気さくに作品の事スカーレットで大阪行き来した事はちきみの事いっぱいお話してくださいました。大感激です😭#スカーレット pic.twitter.com/sS3QJtBuyb
— asa。・゚・(ノ∀`)・゚・。 (@pn2jahVmqT1zPFf) 2020年3月21日
神山清子さんの作品や値段は
神山清子さんの作品ですが、他の人には出来ない作品を挑戦され続けてきました。
それが独自の技術で「信楽自然釉」と呼ばれ、信楽の土を使って、釉薬(ゆうやく)を用いずに、2週間も窯で焼き続けるという忍耐が要る作業をされています。
釉薬がないと、色が出ないのと表面が水を吸収しやすいので用途が限られてくることから、ほとんどの焼き物が使っています。
しかし、神山清子さんは何年も試行錯誤し続けて、出来た作品は釉薬かけていないのに発色しており、不思議で個性的な作品に仕上がっています。
唯一無二とはこのことで、誰にもできないといわれた技術に挑戦するモチベーションは本当に尊敬します。
価格のことをいうと野暮ですが、値段はピンキリです。
だいたい5,000円から300,000万以上までいろいろです。
購入方法はヤフオクやメルカリなどもありますが、本人の出品ではないでしょうし、転売目的の可能性もあります。
1品1品が唯一無二でありインターネットで購入することはあまりオススメできません。
神山清子さんという人柄を見て、本人と会って、インスピレーションで陶房(工房)で見て決められるのが良いかと思いますよ。
事前に、信楽焼きのことを調べて行くと更に楽しんで見る事ができそうです。
テレビでスカーレットのヒロイン
川原喜美子のモデルになった
神山清子さんの工房:寸越窯が出てました😊
緋色が素晴らしい。#スカーレット#信楽焼 pic.twitter.com/h3WWwgaLPc— ブレゲ (@Breguet_san) 2020年2月16日
日本骨髄バンク設立理由は
日本骨髄バンクってご存知かと思いますが、この仕組みは神山清子さんが尽力したからこそできたそうです。
もともとの経緯が、神山清子さんの息子の神山賢一さんが29歳の時に慢性骨髄性白血病と診断されました。
そんな中で、賢一さんが助かるには、合う白血球の型の骨髄液を委嘱してもらうことしかありません。
この白血球の型が他人と会う確立は数万人に1人と言われています。
そんな中で、清子さんはいろいろ調べて、海外では骨髄バンクというものがあることを発見します。
友人達が一緒になり、「神山賢一君を救う会」が設立。
その活動が全国に広がり、「神山賢一君支援団体連絡協議会」が設立。
その会は、解散してしまいましたが、1991年に東京で「骨髄バンクと患者を結ぶ会」が結成。
賢一さんはこの会の会長に就任、骨髄バンクの設立に奔走しました。
このような活動があったからこそ、1991年12月には日本初の公的な骨髄バンク「骨髄移植推進財団」が設立されました。
同年に、賢一さんの白血病が悪化し、の妹の静子さんが骨髄提供をして、手術は成功して一時は回復しましたが、その翌年には骨髄バンク設立を見届けて永眠されました。
まとめ
神山清子さんを調べて行く中で、本当に魅力的な人物ですね。
めちゃくちゃ苦労されて、1から信楽焼きを学び、息子さんを亡くされてもなお前向きに活動していく姿勢には頭が下がります。
今からでもスカーレットを見て、となりの県でそう遠くないので寸越窯へ今度おじゃましてこようって思います。
スカーレット出演の伊藤健太郎さんの記事はこちら