安倍晋三首相が2020年(令和2年)3月7日に新型コロナウイルスの影響を受けた中小企業等を対象に特別貸付融資を行うことを発表し、その後は情報がなかなか出てきませんでしたが、日本政策金融公庫(国金)の無利息融資の詳細が出てきましたね。
当初、思っていたものとは違いますが。
2020年(令和2年)3月17日から活用できるとのことです。
資金繰りに困っている、今後の状況が見えない場合は、一度相談をかけることをオススメします。
という訳で、金利的な優遇があるのは2種類の支援策です。
目次
新型コロナウイルス感染症特別貸付
ニュースでも出ていた、新型コロナウイルスの影響を受けている企業へ実質無利子融資が話題になってましたね。
ちょっと実質ってニュアンスが気になってたんですが、やっと意味が分かりました。
ちょっと2段階の内容になっています。
・特別貸付
金利が基本金利に対して、3年間は0.9%引き下げになります。
この融資が使える条件としては、売上高が5%以上減少している状態とのこと。
聞いたところによると、季節的な変動がある業種もあるので、直近1ヶ月の売上が前年、前々年の同時期と比較する形になります。
法人や中小企業はこちらに当たります。
あと、個人事業主の中でも、小規模事業者はその5%減少しているという要件に当てはまらなくても、柔軟に対応してくれるんですって。
とういことは、売上が増えてても新型コロナウイルスの影響でって言ったら対応してもらえるのかな?!
貸付期間は設備資金は20年以内、運転資金は15年以内。
据え置きといって、5年は元金返済なしで金利のみ支払うってことも出来ます。
特別利子補給制度
特別貸付を利用した事業者を対象に利子補給されます。
利子補給って、支払った利子を国が補助金として戻してくれるみたいですね。
ただし、こちらも要件があって。
個人事業主(小規模事業者)は要件なしで、無条件に利子補給で戻ります。
あと小規模事業者の法人(株式会社、有限会社、合資会社、合同会社など)は、売上高が15%以上減少している場合。
中小企業なら、売上高が20%以上減少している場合と、事業規模や形態でも要件が違うので当てはまるのか確認してみて下さい。
実質という言葉にひっかかってましたが納得。
3年間は金利0.9%の削減が続きますが、それ以降は平常の金利に戻ります。
あと、利息に関しては、0.9%引いた金利については納める必要があります。
その後、申請して利子補給という形で戻してもらえるみたいです。
マル経融資(小規模事業者経営改善資金融資制度)
対象は小規模事業者になりますが、マル経融資(小規模事業者経営改善資金融資制度)を活用することが出来ます。
本来の融資枠は2,000万円なんですが、それに別枠で最大1,000万円まで、金利0.9%引下げになります。
現在は、1.21%(2020年3月12日現在)なので、最初の3年間は0.31%という金利で融資を受けることが可能です。
利子補給と比較すると少し金利が発生しますが、商工会議所や商工会の推薦の融資なので、面接などの必要性がないのも魅力ですね。
ちなみに小規模事業者とは
商業・サービス業(宿泊業・娯楽業除く) 常時使用する従業員の数 5人以下
サービス業のうち宿泊業・娯楽業 常時使用する従業員の数 20人以下
製造業その他 常時使用する従業員の数 20人以下
新型コロナウイルスに関する相談窓口
日本政策金融公庫(国金)では、新型コロナウイルスに関する相談窓口があります。
事業資金相談ダイヤル
0120-154-505
平日9時~17時
または、各県にある支店にお問い合わせ下さい。
https://www.jfc.go.jp/n/branch/index.html