北海道のキタキツネの寄生虫病として定着しているエキノコックスですが、愛知県の知多半島で継続的に見つかっています。
北海道の例から、駆虫しないと各地に広がってしまう恐れがあるとのこと。
この記事では、愛知県の知多半島でエキノコックスの発生場所、発生理由、感染予防方法などについてまとめていきます。
目次
愛知県(知多半島)でエキノコックスの発生場所はどこ
愛知県(知多半島)でエキノコックスが発生した場所を時系列でまとめていきます。
捕獲地域 | 捕獲時期 | 備考 | |
(参考) | 阿久比町 | 平成26(2014)年3月 | 愛知県内1例目の事例 愛知県が実施した調査ではない |
1 | 阿久比町 | 平成29(2017)年4月 | |
2 | 南知多町 | 平成29(2017)年11月 | |
3 | 知多市 | 平成30(2018)年2月 | |
4 | 半田市 | 令和2(2020)年2月 | |
5 | 半田市 | 令和2(2020)年4月 | |
6 | 常滑市 | 令和2(2020)年4月 | |
7 | 常滑市 | 令和3(2021)年2月 | |
8 | 半田市 | 令和3(2021)年2月 |
愛知県で初めて確認されたのが、平成26(2014)年に愛知県阿久比町で捕獲された野犬から愛知県内では初のエコのキックスが検出されました。
それ以降は、知多半島で犬のから確認されています。
愛知県(知多半島)でエキノコックスの発生理由
愛知県の知多半島で、エキノコックスの発生が続出していますが、一体理由はなんなんでしょうか?
調べてみましたが、発生の経路については分かっていません。
ただし、国立感染症研究所寄生動物部の森嶋康之主任研究官は
「犬が北海道から寄生虫を運んで広げているのではないか」
と分析。フェリーなどで海を越えたペットの往来は盛んになっていることから可能性はあるとのこと。
エキノコックスの感染予防方法
エキノコックスの感染予防方法について、人と犬に分けてまとめていきます。
人への感染予防方法
- 野山に出かけ帰ったら手を洗う
- 野犬や野生動物にはむやみに触れない、触れた場合はよく手を洗う
- 衣服や靴についた泥はよく落とす
- 沢や川の生水は飲まない
- 山菜や野菜、果物等はよく洗ってから食べる
- 犬の放し飼いをしない、犬の糞便は適切に処理する
犬への感染予防方法
犬がエキノコックスに感染する場合は、感染した野ねずみを食べた場合です。
飼い犬に感染させない為に、放し飼いや、散歩中に放すことの無いようにしてください。
また、拾い食いをさせないようにしてください。
もし、飼い犬がエキノコックスに感染していないか心配な場合はかかりつけの獣医師に相談してください。
なお、犬に感染があった場合は、駆虫薬で駆除することができます。
エキノコックスの症状は
エキノコックスはどのような症状がでるか気になりますよね。
症状の潜伏期間が長く、成人の場合で10年から20年程度、小児で5年以上かかるといわれています。
患者の98%が、肝臓に病巣を形成される。
嚢胞が小さい感染初期は無症状であるが、やがて肝臓腫大を引き起こして右上部の腹痛、胆管を閉塞して黄疸を呈して皮膚の激しい痒み、腹水をもたらすこともあります。
次に侵されやすいのは肺で、咳、血痰、胸痛、発熱などの結核類似症状を引き起こします。
そのほかにも、脳、骨、心臓などに寄生して重篤な症状をもたらすことも。
また、嚢胞が体内で破れて包虫が散布され、転移を来たすこともしばしばあり、内容物が漏出するとアナフィラキシーショックを起こします。
本虫の引き起こす症状は、大型の条虫の場合よりも重篤です。
エキノコックスへのネット上での反応は
エキノコックスへのネット上での反応をまとめてみました。
北海道で広く定着していて、致死的な寄生虫感染症を引き起こすエキノコックスが、愛知県知多半島で継続的に見つかっており、定着している可能性が高い。北海道の例から、すぐに駆虫薬の散布等で食い止めないと、各地に広まってしまう。手遅れになる前に、危機感を持って、早急な調査と対策をすべき。 https://t.co/CeZ0iXN5Db
— 丸山宗利 Maruyama (@dantyutei) August 22, 2021
エキノコックスの怖さはブラックジャック「ディンゴ」のお話を読んでみて下さい。私は本州ですが父が山男でどんなに綺麗に見えても川の水は飲んでは駄目と野生動物(含む)に無闇に触らないと教えられました。
— セン (@patmpg) August 22, 2021
本当に、北海道以外の人達のエキノコックスに関する無知と無関心っぷりはちょっと信じられない。
まったく侵入、定着していないなら高を括るのも分からんでもないけど、知多はもう結構前から居付いてるんだから。本格的に流行すると、野外活動も日常生活も常に感染リスクに晒される事になるんだから。— Planter (@NmPlanter) August 22, 2021
エキノコックスが定着すると、山菜やきのこだけでなく、湧き水も飲めなくなるので、各地の水汲み場は採水禁止になる。湧き水を使用している喫茶店料理店も使えなくなる。ミネラルウォーター製造工場も加工工程を増やす必要が生じるかもしれない(既に万全かもしれないが)。
— (@windowmoon) August 22, 2021
愛知でエキノコックスが野犬から検出てのは怖いな…。道民はヒグマと同じくらいのレベルで恐れてるので、愛知県民気をつけて…
— 二コ (@far_north_man) August 22, 2021
まとめ
北海道のキタキツネの寄生虫病として定着しているエキノコックスが、愛知県の知多半島で継続的に見つかっています。
集中して見つかっていることから、感染防止対策を徹底して広がらないように対応したいですね。